もう一件、霊能者の笹本宗園初代会長の著書「霊障からの救い」より守護霊についての解説も紹介させていただきます。
「守護霊はよき先導者
守護霊とは、本人に一番身近かにつき添っていて、たえず背後から本人を導いてくれる守護の霊であります。守護霊は本人の先祖霊が多く、三百年から数百年以前に亡くなられた方で、長年霊界で修行を積まれてきたものです。
守護霊は人間が生れると同時につかれるもので、誰にも必ず一柱づつついております。自分は不幸が多いから守護霊はいないと思ったら間違いです。守護霊には守護霊の活動を助ける補助霊がついており、細かなことを分担しておこなっています。
守護霊の霊的レベルは自分より少し上位の方であって、日常の生活万般にわたり先導者の役目を果たしてくれます。きめ細かく本人のことを考えたり、注意したり、導いてくれるものです。よい兄さん、姉さん格の方と考えたらよいでしょう。
守護霊は、男性には男の守護霊がつき、女性には女の守護霊がつかれます。そして、本人の性質や能力に近い方がついているものです。私のところで経験したもののなかに、元気のよい管理職の方に有名な武将の守護霊がついていましたし、優雅な奥さんには万葉の女流歌人がついておりました。
守護霊は時に変ることもあります。これは、本人の人格が向上したり、能力が向上したりして、今の守護霊の力では充分な指導や守護が果たせなくなった時です。こうなると、より霊格の高い、能力のある者と交替するのです。そして、本人の向上を一層促進できるように配慮されるわけです。
守護霊の性質や能力と本人の性格や才能とが似通ったものが多いといわれますが、これは、守護霊がやや上位の者がつくということと、守護霊の力がたえず本人に及んでいるために、非常に似たものになってゆくのでしょう。
守護霊はたえず本人を見守り、引きたてるために努力されています。人が眠っている間も間断なく守護の役目を果しています。大変な任務を遂行されいるわけですから、日常のことを意識して感謝する心をもたねばなりません。守護霊様ありがとうございますという祈りは、守護霊を大変喜ばせるものであります。
守護霊は現界人を守りますが、それ自体が守護霊の向上のための修行になっているものです。本人が確かりして努力し成長すれば、それは守護霊の功績になります。私どもの想いとしては、守護して頂くとともに、守護霊さんの成長を支えるのだという心の配慮をすることも大切です。そして、霊界の守護霊と現界の人とが一緒になって、共に修行をしているという自覚と心掛けが必要であります。
神仏を崇敬したり、先祖祀りに努めますと、守護霊はより一層勇まれて能力を発揮されます。よい先導者である守護霊に親しみ、そのよき導きを充分にうけてゆきたいものであります」