解説 会長笹本宗道 正神新報第100号より引用
二番目に恐ろしい魔神(魔、悪魔、魔物)は貴魔です。
貴魔は、人間の窮極の欲といえる名誉欲にかかわる心の隙を突いて、不幸へと落としにかけてきます。
人間の名誉欲にかかわる業には根深いものがあります。
社会で人の上に立つ立場の人は、公正(フェア)な見地でいられるように、魂に絶えず磨きをかけることを忘れてはなりません。
人間が人間に与えたご都合主義の名誉にとらわれているようでは未熟で危ういです。
俗世で安易に名を売り顔を売る、目先の名誉を求める心は隙だらけで危険です。
正神界の神々からお認めいただける、真のプライドを尊び、信念を持って生きることが神人には求められます。
人間の魂の根本は宇宙の創造主におわす国常立大御神の分御霊ですから無条件に尊いのです。
但し、人間の分御霊(神体)には、『誠・愛・慈悲』の想いを起こす正神界守護の善の本体に付着して、魔神(奥魔神)も入り込んでいます。
それゆえ、人は善い人でいたり、時として悪い人になったりもするのです。
強烈な権力欲、名誉欲、自己保存本能にとらわれる心の隙を、宙魔、貴魔は虎視眈々と狙っています。
実は正神界に所属する神様(神霊)であっても、宙魔、貴魔の強力なパワーに落とされ邪神化、悪神化している神様(神霊)がおられるのですから、人心の浄化向上、御霊磨きのお導きは厄介なのです。