ご自身も縁者の方々も正神界の神々にたくさん助けていただいている東京都のSさんの紹介で、憑依霊に心身を支配されてお苦しみの男性が回復を願ってお祓い浄霊の心霊治療を受けに正神崇敬会へみえました。
42歳、社交ダンスの教師をされている佐藤年男さん(仮名)が霊能者のお祓い浄霊によるご主人のご相談で正神崇敬会へ参られたのは4月10日のことでした。
御神前と待合を隔てる襖を開け、奥さんに付き添われて入室された佐藤さんの顔はドス黒く、室内を一瞥した視点の定まらない眼だけが自信喪失の苦悩の中で、あたかも何かに挑戦するかのごとくギラギラと異様に鈍い光を打ち放っていました。
と同時に、確かに心身共にお苦しみの中で「本当に神様がいるんだったら、オレのことを助けてくれよ」と、言わんばかりの表情が重なっておられました。
着座された佐藤さんは奥さんが助言説明を折り交ぜる中で、ポツリポツリと話し始めました。
「私はここ7~8年、腰痛、耳鳴り、難聴、大腸ポリープと病気がちでいました。知り合いの紹介で4月1日から、ある治療院で、オーラ治療を始めました。そこの霊能者の先生が私に手かざしをすると、隣りの霊媒がしゃべり出すんです。3日目には浮霊して体が自然に動きました。4、5日目は、動かなかったのですが、7日目の手かざしで、延々6時間浮霊して動いてしまいました」
佐藤さんの奥さんが代わって話をつづけます。
「4月8日に一晩中寝ないで、主人は家で演説をしていました。主人に憑いている霊がしゃべっているようでもあり、主人の心の奥底の何かが語っているようでもありました。はじめのうちは私も真剣に聞いていたんです。でもよく聞いていると辻褄の合わないことを言ってみたり、それと性的な話が多かったです。そのうちに、我は神であるぞという言葉を何回か主人は発しました。実はその翌日、治療院の霊能者の先生が出張してくれましたが『奥の悪霊が取り切れない』と言われました。その晩も一睡もせず一晩中、主人は演説し続けて、このようにフラフラになって仕事も出来なくなってしまったんです」
心と体を取られている佐藤さんを拝見して、一目で佐藤さんが尋常ではないことを感知いたしましたが、御事情を伺い、ハハーなるほどと、私は合点がいきました。
まず、その治療院の心霊治療と称するそれは浄霊力が弱い療法であるということなんですね。低級霊に感応するレベルで、佐藤さんの低下した心情意識に働きかけて浮霊はさせたものの憑依霊の強力なお祓い浄霊による浄化の心霊治療ができずに佐藤さんが取られてしまった(精神と肉体を支配されてしまった)状態におられました。
であると同時にたかが低級霊とは申せ、たいへんしつこいもので、それに取られてしまっている佐藤さんの状態は決して生やさしいものではありませんでした。
精神科へもし行ったなら、即、入院確実の状態でした。
しかし初回のこの日、私の霊査を介して正神界の高級神霊より当日を含め6回のお祓い浄霊で佐藤さんは良くなると、神界より御神示を賜わりました。その旨を佐藤さん夫妻に伝え、私は正神界の神々様に祈願お祓いと浄霊の取次を開始させていただきました。
不思議と申せばあら不思議。結果は正神界の神々様の厚い御守護を賜わり、祈願お祓い浄霊の回を重ねるごとに佐藤さんはみるみるご自身をとりもどして御神示どおり6回の祈願お祓いと浄霊による心霊治療(神霊治療)の取次で完治されたのでございました。
神通霊能者 笹本宗道 著「神の六法」より引用