ご依頼 谷口明子様(仮名 東京都)
神取次 審神者 会長笹本宗道
谷口さんが長男智君(仮名)の不登校の悩み相談と解消のお願いで、本年6月24日に正神崇敬会へ初来訪されました。
「一人息子の智が約1年前から不登校に陥り困っています。
智は都内の中高一貫校に通っています。
電車が朝混むのが気持ち悪い。気分が悪くなる。目まいがすると言って、コロナ休校に入ってしまいました。
本人は大学で学びたいと思っており、一度しかないこの中学生の時を、家にこもっていないで元の中学にも戻してあげたいです。
元々は本人が希望して行った学校で、コロナ休校までは楽しく通っていたようでした。
通勤電車がとても混んでいて、本人が嫌だと言っていたので経路を変えましたが、通学途中で気持ちが悪くなりました。
これが続き、とうとう途中で帰宅したのが始まりで不登校になりました。
病院、スクールカウンセラー、民間のカウンセリングにお世話になりましたが、今年の1月に1回だけ保健室登校しただけです。
家ではタブレットで動画を見ていることが多く、昼夜逆転なので一度タブレットを母が預かった所、それまで不登校以外は仲のよい親子だったように思いますが、暴れ出して無視するようになりました。
病院で診察していただき、小児科でMRIを撮りました。
「あえて言うなら適応障害」と診断されて、抗不安薬を飲みましたが、副作用が強くやめました。
去年の8月から今年の1月までスクールカウンセリングをしましたが、本人が「嫌だ」と拒否するのでやめました。
「4月に3年生になる前に登校すると言っていて、イライラし結局行けずじまいでした。
智は数学がすごく好きです。
家でタブレットで動画をよく見ています。
昼夜逆転でいます。
タブレットを取り上げたら、留守の間に私の部屋をめちゃめちゃにしました。
目つきが悪く、にらむようになりました。
私を無視しています。
タブレットで学校の友達とやりとりしています。
数学は先の方を自主的に勉強しています。
他人から言わせると「幼いね」と言われます。
元々はすごく穏やかな子でした。
不登校中の本人と父はゲームをして遊んであげていましたが、「それはまずいよね」と現在見ていただいている不登校の生徒を専門に指導している組織の方から言われて、やめました。
おこづかいは6月からストップしています。
一人っ子で、親が先回りして失敗させないようにして、甘やかしちゃった面があります。
中学は本人の意思で入った学校なんです。
卓球部、友達、先生に恵まれて楽しく行っていたんですけど」
「学校の勉強が遅れてしまいますよね」
「集団に入っていくこと。嫌でも行くこと。自立してほしいので」
「智君は勉強ができるお子さんなんですね。
学力があっても人間関係が上手くできないと社会に出てから苦労します。
訓練は大切ですね。
谷口さんはどういう形で働いていますか」
「私はフルタイムで働いています。
智が登校していた時は私より早く家を出て部活を頑張っていて、遅いと9時、10時の帰宅だったんです。
「無理しないで」と言っていたんです。
主人は父親に厳しくされていたので、子供には優しく接してきました。
「それがいけなったのかねー」と言っております」
「智君はごはんを一緒に食べますか」
「起きていれば私と一緒に食べます。
部屋に閉じこもっていることが多いです。
タブレットは智に返しましたが、ワイファイは私が切りました。
でも、ダウンロードしているかと思います」と、これまでの経緯を谷口さんからお聞きして神界取次に入りました。
「智君には穢れたキツネ(稲荷邪神)の憑依妨害があります。
思春期の心身の不安定な隙をつかれて、取り憑かれています。
健全な判断と行動を妨げられています。
智君は悪霊が元気になる夜に元気が出て、睡眠不足の悪循環に取られています。
「満員電車で気持ちが悪くなるのは、満員電車がいけないんだ。
智はいい子だ。智が悪いんじゃない。
満員電車がいけないんだ。
智は優秀ないい子だ。智はいい子です」とくり返し、逃げ場を与えながら励ますことです。
(智君を)肯定されることです。
大好きな数学を主体に3科目か5科目の勉強に専念する方法もありますが、おっしゃる通り社会性を養うこと、辛抱することを身につけないとあとで困りますからね。部活はやめて睡眠時間を確保、ある程度余裕をもったリズムで学業に取り組むスタイルに変更した方がよいです。
能力があるのにこのままでは勿体ない、自分を大事にするんですね。
夜寝なければ自律神経もホルモンも気力も、全部バラバラになります。
キツネの浄化は早くて5、6回から10回位かかりそうです。
智君は悪い気に反応する霊体質(憑霊体質)も発症しています。
本日は心身のお祓い、稲荷邪神三体の祓い浄霊・除霊(浄化の程度重の重から重の中へ一段階の浄化を賜る)、神気充電、命運の御守護を神様からいただかれましたよ」
3日後の6月27日、谷口さんは智君の2回目のお祓い浄霊(除霊)に参られました。
「長男が約1年程度の不登校です。1日も早く学校に戻れますようお願い致します。
前回のお祓い浄霊(除霊)受けてからお陰様で昼間けっこう起きているようになりました。
ありがとうございます」
「お母さんとの会話はどうですか」
「ご指導いただいたタブレットを取り上げたことに対して、私は「ごめんね」と言いました。
智は目をつぶって聞いていました。
口はききません」
「お父さんに対してもですか」
父親にも何もしゃべらず、父親からも特に何も話しかけません。
智が障子をぐじゃぐじゃにしてしまうこと。
いくら起こしても起きられなくなっていて、原因が分かって、こちらに来られてよかったです。
私は若い頃に脚を悪くしてビッコをひいていた時に、近所のおばさんに霊能者さんの所へ連れて行ってもらったことがありました。
「あなたは仏さんを拾いやすいから塩を持ち歩いて気をつけるように」と言われました。
今日も塩を持っています。私の体質が息子に影響しているのでしょうか。
智は1年前までは素直で優しい子でした。
2回目のお祓い浄霊(除霊)で、智君は心身のお祓い、稲荷邪神(穢れの程度重の中より重の下へ一段階の浄化)の浄霊、奥の浄め、命運の御守護を賜りました。
7月1日、智君の憑依霊と霊体質の3回目のお祓い浄霊(除霊)に谷口さんが参られました。
「智はまだ私たちとしゃべりませんが、支援の人(大学生の男子)が家に来て、お友達的に仲良くなれたら上の人が来て、たぶん学校に戻ってくれると思うんです。
とりあえず2時間ゲームをしたり、お話をしたらしいんです。
こちらへ伺うの前は支援を拒否していましたが、お兄さんと対応出来ただけ前へ進めたのかなと本当に嬉しかったです。
主人はすごくマイナス思考でお金のことにうるさい人で、面倒なのでこちらに来ることは話していません。
「親の過保護、過干渉はいけない。話しかけてはいけない」と支援の団体から止められているので、見守っています。
カウンセリングにいくら通っても稲荷様が塞いでいたのでは届かなかったと分かり、その辺はスッキリしました。この日智君は心身のお祓い、稲荷邪神三体重の下より中の上への一段階の浄化、神気充電の御守護をいただかれました。
7月4日、4回目のお祓い浄霊(除霊)。
「先週の金曜日に大学生が家に来てくれたのですが、智が起きられなかったのか、お兄さんは帰ってしまいました。
今週は水・金に来てくれます。
今日は10時半に私が出る時に智はまだ寝ていました。
電気をつけっぱなしで寝ています。
こちらへ伺ってからは暴れていません。
私の部屋の壁に穴を開け何度もふすまをビリビリにされました。
自分の部屋の本棚の本をちらかしたのはそのままにしてあります。
指導を受けているのでそのままのしているんです。」
この日、智君に憑依している稲荷邪神は中の上から中の上中へと御浄化を賜りました。
7月8日、5回目のお祓い浄霊(除霊)。
「約1年不登校です。1日も早く元気に学校に戻れますようにお願い致します。
きのう大学生のお兄さんが来て、2時間ちゃんとお話が出来ました。
朝6時半に「ごはんだよ」と声をかけたら、もじもじ反応はありました。
まだ反抗していて口は利きませんが、晩ごはんはお陰様で一緒に食べます。
タブレットを取り上げて4日間は一緒に食べませんでしたが、その後は起きていれば来るようになりました。
ただ、一言もしゃべりません。
前は「いただきます。ごちそうさま」を言っていましたが、一言も言いません。
でも食べたものは流しに戻し、ペットボトルも分別しています。
「それは偉いですね」
「私たちが息子に対して過保護、過干渉してしまった反省を私たちはしています」
この稲荷邪神三体の浄化はおおよそ中の上から中の中へと浄化が進みました。
心身のお祓い、奥の浄め、神気充電の御守護も智君は賜りました。
7月11日。
「今週大学生さんが来てくれ、智はちゃんと対応できました。
月曜日に大学生さんがお弁当を持って来てくれたのを私は忘れていて、ゴミ箱に空箱が捨ててあるのを見つけて、智が勝手にお弁当を買ってきたと勘違いして、一般論として話したら、ふすまをまたビリビリに破かれました。
すみません。お祓いしていただいているのに私のミスで。「あんたを疑った訳ではないけど、ゴメンネ」と言ったら、「邪魔」と言われました。
昔、子供が生まれる前に主人はうつ病をやっています」
「智君にお弁当の空箱は「どうしたの」と聞けばよかったんですよね」
この日智君に憑いている稲荷邪神は中の下中へと浄化が進みました。
奥の浄めと神気充電もいただかれました。
7月13日
「あれから大人しくしています。一言もしゃべらないですが。
呼べば一緒に食事はしています。
指導が入って、お父さんがゲームに付き合わなくなってからは、お父さんともしゃべらなくりました。
ちょうど去年の不登校になった時はずっと寝ていました。
いくら寝ても起きられなくて。
変な所が沢山あります。
私はこちらへ来られて助かりました」
智君に憑依して障りを出していた稲荷邪神の浄化はこの日も神様に進めていただき、11回目で浄化が完了して、神界還御が叶いました。
一方、智君の霊障のお祓い浄霊(除霊)はこれで終わりませんでした。
10回目の時に、統合失調症と認知症で老人ホームに入っておられるご主人のお母さんに憑いている魔神が智君に浮き出てきていると判ったのです。
水子霊の御供養、ご主人のお父さんの御供養、人魔の浄化に9回の取次を要しました。
8月12日に魔神祓いが終了しました。
智君の重いものを祓っていただき、おじいちゃんが成仏され、おばあちゃんの重荷も祓っていただき、「ありがとうございます」と明子さんは感涙されました。
9月16日、谷口さんはお礼参りに来られました。
「お陰様で智が学校に戻り、家族も平和になりましてありがとうございます。
私らと前みたいに話をするようになり、穏やかになりお陰様でありがとうございます。
9月9日から登校するようになりました。
「学校はいいよ。なんとか勉強についていけるし、友達もよくしてくれる」と自分から言っています。
「ふすまを破いたのは何でしたのか分からない」と、先生がおっしゃるとおりのことを言っていました。
夜は電気を消して、朝は目覚ましで自分で起きています。
「よかったです。これで一安心ですね」
「本日はお礼に伺いましたが、智が継続して登校できますように改めてお願い致します」
「承知致しました」