この日Kさんは、もう一つの相談をされました。
「私は4月23日の夜中二時半頃、おへその少し上に激痛が走り、救急車で病院へ運ばれました。
以前から不正出血があり、翌日の検査で右卵巣が腫れているようだと言われました。はっきりした結果はまだ出ておりません。このところずっと体調はよくありませんでした」との由。
霊査してみると、恐ろしい一つの事実が分かりました。Kさんには貴魔(こうま)という強い魔神がかかっており、Kさんに子供ができない体になってしまうよう働きかけていたのです。
大事な一人娘さんに後の代が続かなくなっては、大変なことになってしまいます。私はすぐさまKさんの憑依魔神の浄化祈願とお祓い浄霊を神界取次奉りました。その後二回の浄化祈願とお祓い、浄霊を含め、計三回の浄化祈願とお祓い、浄霊にて魔神の消滅を果たし、Kさんは健康体を取り戻されたのです。
8年前にKさんのことで正神崇敬会に御縁を持つようになられたYさんからは、そもそものキッカケは神通霊能者の宗道先生と同じようにKさんが危ないと宗園先生に言われたことだったと、後日お聞き致しました。
「奥の因縁が出てきたのでしょうか」
「そのとおりです。きれいになりましたから、もう大丈夫です」と私はYさんにお答えしました。
元の親神様におわす国常立大御神は、神を敬い人と大切にして、おごる心でもへつらう心でもなく、真の平常心を育み鍛えんがために、Kさんに貴魔(こうま)が憑依することをあえてお許しなされたのでありました。単なる憑依とは異なる、根本的には次元の高い神試しであったのです。
神通霊能者 笹本宗道 著「神仰のパワー」より引用