依頼者 K様(千葉県柏市)
神取次 審神者 会長笹本宗道
「今日は私のことでお願いに来ました」と第一声を発したKさんのご様子は色白の顔色がいつもと違って黒ずんで曇って、重苦しい雰囲気のオーラが出ていました。
「どうされましたか」
「キーンって耳鳴りがするんです」
「いつからですか」
「先週いろいろ出かけました。それから耳鳴りがするんです。
9月8日(金)稲川淳二のライブが横浜の関内でやっていて彼と2人で行ったんですけど、その夜から耳鳴りがしています。
体の左側がざわざわしています。
今日は私のお祓いをお願いします」
「はい、承知しました」
「実害はあまりないと思いますが、気持ちが良くないので・・・。
8日の夜寝るときに横になったらキーンと耳鳴りがきたんです。
うっとおしくて「うるさい」と言ったらその時は治まりましたが、柏へ帰ってからもなんとなくキーンってくるんです」
「Kさん、稲川淳二の怪談のライブに寄り集まってきた霊を連れてきましたね。
このままいたらお仲間(同じ周波数の霊)、別口の霊たちを引き寄せる呼び水になってもよくないですからね」
「はい。
横浜の彼のマンションの前の通りはいつも霊がざわついている感じがします。
以前先生に彼のマンションのお祓いをして頂いたときに、彼の部屋に住みついていた3体の人霊が出てきたことがありました」
「そうですね、そういうことがありましたね。
憑依されたままだといい事はありません。
神様にお祓いしていただきましょう」
「よろしくお願いします」
お祓い中の合掌瞑目したKさんは、とても険しい恐い表情になりました。
どんよりと暗い、非常に重たい負のエネルギーを放っていました。
霊査お伺いにより、この霊が『長い白髪交じりの髪をした女性の霊で、内縁の男女関係に悩んだまま脳溢血で亡くなった幽霊である』と御神示を賜りました。
お祓いの浄化が進むにつれ、とても恐い顔をしていたKさんの表情がゆるんで、顔色に赤みがさしてきたのでした。
この日のお祓い終了後に私はKさんに女の未成仏霊が「この人だったら私の苦しみを分かってくれるだろう」と、頼られて憑依されたことをご説明しました。
Kさんは彼と稲川淳二のライブに3年続けて行った今年は、会場の雰囲気が違って重たいいやなものを感じたそうです。
「魔神が憑いている迷い苦しみが強い霊が出てきて、お祓い中にKさんは今まで見たことがないものすごく恐い顔をしていたんですよ」
「私はお祓い中、両手がビリビリしびれて辛かったです」
「幽霊は本日神様に半分浄めていただきました。
もう1回のお祓いで憑依霊に離れてもらう除霊ができます。
2回のお祓いなら、更に幽体霊体が浄まって女の霊が上に上がれそう(なんとか成仏できそう)です」
「分かりました、先生。
それではあと2回のお祓いをよろしくお願いします。
先生、私は昨日不動産屋さんと打ち合わせをしていたときに、強い力で頭を引っ張られました。
脳溢血で亡くなった霊の仕業というか訴えを、私は体で感じました。
女の霊は若いですか」
「白髪交じりですから40代半ばぐらいです」
「そうですか、私と近い年令ですね。
私と立場が似ているご霊さんになんとか浮かばれてもらいたいです。
よろしくお願いします」
「承知いたしました」