◎島田佳代子さん仮名)◎自営業
▶息子の不可解な言動がお祓い浄霊ですっかり治まる
宗道先生との出会いは十五、六年前。当時、中学生だった息子の言動に気になるところがあり、ある友人にその話をしたところ、紹介してくれたのが宗道先生でした。
息子は自分の手が何かに触れることをひどく嫌い、新聞でもスプーンでも、自分の手が触れたものはとにかく捨てないでほしいと言うのです。理由を聞くと、「自分の考え方が煙になって他の人にわかってしまうから」といった奇妙な答えを返してくるのでした。
買物を頼めば、お金を受け取るときに服の袖口を引っ張って手がお金に触れないようにしたり、そうかと思うと、延々と意味不明の言葉をつぶやいている、布団にもぐって「ズーッ、ズーッ」と奇妙な音を立てるなど、それまで見せたことのない不可解な言動を見せるようになっていたのです。不思議にも、主人の前ではそういう言動を一切見せず、私や、上の娘の前でだけ、そのような振る舞いをするのでした。
息子に、霊能者のいい先生がいらっしゃるからと声をかけたところ、本人も苦しかったのでしょう。ふつうなら親との外出など断りたい年頃のはずですが、「行きたい」という答えが返ってきました。こうして私たち母子は、早々に正神崇敬会に足を運ぶことになりました。
宗道先生に霊査で鑑ていただいたところ、主人の家系の、それほど古くないご先祖の因縁が息子に出ているというお話しでした。その後、何回かお祓い浄霊を受けるようにとのお示しをいただき、本人が「行きたい」というときには連れていき、「行かない」というときには、私が一人でうかがってお祓い浄霊をお願いしました。
はじめのうちは、お祓い浄霊をしていただいても、息子の様子はどこか違和感のある、ぎこちない感じがしたものですが、そうこうしているうちに月日が流れ、ある日、気がつくと不可解な言動はすっかりなくなり、以前の息子に戻っていました。
▶マンションのローンに加え、義弟の借金の保証人として返済に追われる日々
十二年ほど前、マンションを購入する際にも宗道先生にご相談させていただきました。金銭面では多少の無理を承知で購入に踏み切ったマンションですが、私なりに考えがあってのことでした。
大手食品メーカーの下請け会社に勤めていた主人は、二十代のころ、仕事関係のつき合いで麻雀を覚えてからというもの、すっかり麻雀に夢中になってしまいました。仕事は真面目にやりますし、お給料も口座振込みですからきちんと入ってはくるのですが、麻雀の面白さがわかってくると、毎晩、午前様のような状態になり、家には寝に帰ってくるだけで、週末もお正月も関係ないといった調子で仲間と雀荘に入り浸るようになりました。こうなると、主人が麻雀につぎ込むお金は相当な額に上るようになりました。
そんな生活が二十年余りもつづいたため、思い切ってマンションでも買えば、主人もローンのことを考えて遊ばなくなるのではないかと考えたのです。
マンション購入に先立つこと数ヶ月前、主人の弟から200万円の借金を申し込まれ、夫婦で相談して貸していました。聞けば、遊興費をつくるためにカードでお金を借り、返せなくなってしまったというのです。
当初、自己破産の手続きをしてはどうかと勧めたのですが、義弟夫婦は、なんとしても自分たちで返したいと言って頭を下げました。そこで私たち夫婦は銀行の預金を担保に200万円を借り入れ、都合をつけました。そんなこともあってのマンション購入でしたが、夫婦で頑張ればどうにかローンの返済もやっていける目処は立っていました。
ところが、私たち一家が購入したマンションに入居してほどなく、ふたたび義弟夫婦が借金を申し込みに訪ねてきました。先の200万円では足りないと言うのです。あといくら借金が残っているのかと尋ねると、残額は380万円程度、それで全部だという話でした。私たち夫婦もマンション購入の頭金を払ったあとで、預金はほとんどありません。結局、主人の勤務先から退職金を前借りするかたちでなんとか都合をつけました。
ところが、それからわずか三ヶ月後、義弟はあれほど避けたがっていた自己破産の手続きをとったのです。弁護士から連絡を受けてはじめて、実際には一千万円近い借金を抱えていたことがわかりました。
それに先立ち、主人は弟から借金の保障人になってほしいと頼まれ、引き受けていました。義弟が自己破産しても、保証人を引き受けた借金は私たちが返さなければなりません。こうして、私たち夫婦はマンションのローンに加え、義弟がつくった借金の返済も迫られることになってしまったのです。一家の生活は以前にもまして厳しいものになりました。
子供たちが幼いころから主人が麻雀にお金をつぎ込んできたことから、子供たちの将来を考えて長年、フルタイムで働いてきた私でしたが、予定外の借金返済には、とても追いつくものではありません。家計が逼迫するなか、正神崇敬会へも思うようにうかがうことができない状況に陥ってしまいました。
▶仕事や家族、あらゆる物事が良い方向に
宗道先生に事情をお話しして、年に一、二回、大きなお祓いのときに出席させていただき、神様に借金の無事返済をはじめ、家族の諸々のことをお願い申し上げました。
苦しい生活がつづきましたが、おかげさまで四年後には借金の全額返済にこぎ着けることができました。これも正神界の神々様のご守護があってのことと、心から感謝申し上げました。
その間、宗道会長は気分転換にと相撲のチケットを送ってくださるなど、なにかと気にとめてくださり、そんな温かいお心づかいに、夫婦共々どれほど励まされたことでしょう。
渦中にあるときは、どうして義弟がつくった借金を返さなければならないのかという悔しさ、腹立たしさがこみ上げてきたこともありました。しかし、今思えばそれも修行だったのでしょう。ありがたいことに、その後、主人はぴたりと麻雀をやらなくなりました。
借金は返し終えても預貯金はゼロ、マンションのローンもまだまだ返済していかなければなりません。そこで主人は定年まで待たず、体が動くうちに自分で商売をはじめたほうがいいと判断して、定年より五年早く勤め先を退職し、事業のための準備をはじめました。
一年間の準備期間を経て、食肉関係の卸売り業者としてスタートしたのは二年あまり前のことでした。まだ日は浅いのですが、正神界の神々様からご守護をいただき、おかげさまでいろいろな物事が順調に運んでいます。
神通霊能者 笹本宗道著 「宇宙神道―神々の救済」 より引用