おたより紹介
「『正神に心を合わせて皆が幸せでありますように』と念じる生活が大切と思います」
― 人生の最終章を旅立つその日まで、しっかり生き抜く志と覚悟をお持ちの立派な魂のお方からのおたよりです ―
静岡県のT・Y様
「先生、毎日お暑うございます。八月に入り、今日は立秋というのに猛暑です。
色々なことが次々に続き、心身を正常に保つむづかしさを思う昨今です。
こんな時こそ、「正神に心を合せて皆が幸せでありますように」と念じる生活が大切と思います。
昨年は、六月の夏日に熱中症になり点滴治療を受けましたので、今年は「日中は外出しない」を守りました。
治療中の腰は治りました。足の膝はまだですが、九十度曲げられるようになりました。
自宅からJRの駅まで約五百米、往復すると1Kメートル歩くと、まだあとで少しむくみます。
まだまだです。治療して下さる先生は、おひげの先生で、仙人みたいな方ですが、患部の治療は適切で信頼のおける方です。
「もう来なくていいヨ」と言っていただけるまで毎週、根気よく通院するつもりでおります。
まるで医者通いが趣味かと思われる程です。
毎週一度膝の診察、十日に一度歯の治療、一ヶ月に一度心臓狭心症の診察、二ヶ月に一度緑内障の診察、やはり二ヶ月に一度脳外科の診察を受けています。
まさに満身創痍です。医師はすべて加齢によるものとおっしゃいます。その通りだと思います。もう、何が起きても不思議でない齢になったということですね。
それでも、普通の生活をしたいので、毎朝、神棚と仏壇に拝礼し、一日の無事を祈願いたします。
竜神祭も遠隔祓いをお願いすることになりますが、どうぞよろしくお願い申し上げます。
八月の俳句の兼題は「秋の七草を詠む」でした。
指折りて秋の七草口遊む つる代
春の七草は「せり、なずな、ごぎょう、はこべら、ほとけの座、すずな、すずしろ」とすぐ口に出てきますが、秋の七草はうまく口をついて出てきません。口調よく言えるように並べてみましたがむづかしいです。
「萩、尾花、桔梗、撫子、女郎花、葛、藤袴、秋の七草」これで五・七・五・七七で納まりました。
秋の七草も昔は野原や堤防に自然に咲いていましたが、今はもう絶滅危惧種となりつつあります。
特に撫子は殆ど見られなくなりました。淋しいことです。
六十の手習いで続けてまいりましたおけいこ事も、二十年続けた仮名書道が今年四月で終りました。
残されたのは俳句と手描友禅の二つになります。
今年に入ってから、終活セミナーを受講しております。
最近は身辺整理をしなければと思っています。
数え八十才という年令は、毎日の生活に重くのしかかるようになりました。老いは四苦の一つという意味をかみしめる昨今です。
竜神祭、ご盛会でありますように。 かしこ」
八月七日