解説 会長笹本宗道 正神新報第101号より引用
火が関係する天災と人災の背後には火魔が関っています。
魔神界(魔界、悪魔の世界、魔物の世界)で三番目に強い力を持っている火魔が大きく働くと、たとえば巨大隕石の衝突や、火山の大規模な噴火や、原爆の投下といった悲惨な事態が引き起こされます。
火魔は宇宙の創造神界の伊弉諾大御神と伊弉冉大御神に勝る力を時に発揮します。
古事記では伊邪那美神が火之迦具土神を生んで亡くなって黄泉國に落ちたと語られています。
同じく日本書紀では伊弉冉命が火産霊(ほむすび)を生んで焦かれ黄泉國に行かれたと語られています。
宇宙の創造神におわし、日本列島を創られたとされる神ですら、時には魔神界の火魔による根元的な破壊霊力に負けてしまうことがあることが物語られているのです。
ちなみに伊弉冉命が落ちた穢れた黄泉國は魔神が主管するいわば神様の世界の地獄(牢獄のような所)です。
伊弉冉命を慕って黄泉國へ行かれた伊弉冉命も穢れを受けて逃げ帰り、筑紫の日向橘小戸の檍原で禊をなさられました。
このように、神世七世の創造神であり、神社神道では祓い浄めの中心の神として崇められている神様ですら、火魔が支配する火の根元的な破壊霊力にかなわないことがある程、火魔の力は強力なのです。
三年前に名古屋のTさんは御嶽山が噴火したときに、被災をまぬがれる運命の御守護の証を、国常立大御神が主導なさられる正神界の神々よりいただかれています。(実例は感謝の声 その129をご覧下さい)
火魔による障りで私たちの身近な所では、うっかり事故の火傷があります。
うっかりの度合いが大きいと、大火傷を負うことになりますからご用心です。
人間関係のこじれから人の怒りと恨みを買って、相手の人の復讐心が火魔に取られたら大変なことになります。
自分自身の不注意の心の隙を火魔に取られたら火事を起こしてしまいます。
日本国の近い所での大きな危機はあの狂国の核ミサイル開発と挑発の問題です。
権力欲の心の隙を突いて支配する宙魔を筆頭に、名誉欲の心の隙をついて支配する貴魔、そして火の神の大量殺人兵器を崇拝するK・Jの動向は予断を許しません。K・Jに憑かる七大魔神の祓いを正神界の神々に私は陰ながらお仕え奉っております。
過日、大阪のC・Tさんから「日本は戦争をするのでしょうか?不安です」との質問がありました。
正神界の神々の御神徳に、強大な魔力で対抗して、私たちの心を迷わせ、運命を狂わせて不幸へと落とす魔神界は、国常立大御神の分霊におわす国賜地大御神と豊雲野大御神の神界から派生していますから、その起源は大変に深いのです。
魔神界は六次限の創造神界(仮凝身神界)のうちの実に47.5パーセントをその陣地として占有していて、正神界の神々に拮抗して破壊活動をし続けています。
私たちの魂を穢し、曇らせ、弱らせ、狂わせ、尊大にさせ、腐らせて、不幸の淵へ落そうと、魔神は私たちの心の隙を虎視眈々と狙っています。
逆境での苦しさに負けて心が弱っている時。
思いどおりにいかない事が続いて心境が下がっている時。
睡眠不足、過労、お酒の飲み過ぎで正常な判断が怪しい時。
欲に捕らわれている時。
平穏な生活で油断している時。
反則スレスレの綱渡りの生活を続けている時。
覚醒剤や危険ドラッグに酔いしれている時。
順風満帆で高慢になっている時等々、不幸へ落とそうと魔神は絶えず私たちの心の隙を狙っています。
魔神の抵抗、足引っぱりに負けないで、なにがしかの余裕を持って対処し得る、正神界の神様の安定した御守護御導きを賜わるためには、日々の御霊磨きが欠かせません。
神詞・御神示・祈りの言葉集に出ている真理を初め、正神の教えをわが心の糧として魂の成長を計り、想念意識を高めて、悪い心より良い心の方が圧倒的に強い状態を保って心に隙を作らなければ、魔神界の誘惑や抵抗や足引っ張りに余裕を持って対抗できるようになります。
人間の本体は国常立大御神の分御霊ですから、無条件に尊いのです。
同時に人間の魂には穢れて曇っているか、それとも清らかに磨かれているのかの違いがあります。
迷いが多い想念なのか、悟りを深めているかの違いがあります。
人間の魂には霊格の違いがあります。
人間の魂のどの部分に焦点を当てるかによって見方は違ってきますが、人間にはよい心と悪い心の双方が心の中にあります。
良心を中核とする良い心は愛・慈悲・誠そのものの国常立大御神様由来の魂です。
エゴを中核とする悪い心は魔神界由来の魂の部分です。
神の写しである元々の人間の魂の平均値は、正神界の領域が52.5パーセント。
魔神界の領域が47.5パーセントです。
善人であれば正神界の領域が大きく、反対に悪人であれば魔神界の領域の方が大きくなっています。
御霊磨きが出来ていないと、多くの人々は良心的ないい人になったり、身勝手な我欲最優先の人になったりします。人間の芯は尊い存在ですが、同時に危うい存在でもあるのです。
そういう訳で何処の職場にも管理職の人がいます。
何処の国にも警察官とガードマンがいます。
何処の国の宗教にも浄化の儀式があります。
魔神は人間にとっては悪神ですが、魔神界の虚と衰退、混乱、腐敗、破壊、消滅の働きがなければ、宇宙の進化が止まってしまいます。
悪があるから善の修行が出来るのです。
ですから魔神をいたずらに悪神と決めつけて忌み嫌うというよりは、魔神界には魔神界の役割があって宇宙の進化と人間の魂の修行には不可欠の存在と肯定した上で、自分自身は魔神界に取られないようにしっかり生きていくという自覚が大切なのです。
理不尽な辛く、悲しい、悔しい、苦しみも味わって苦労を乗り越えてこそ、魂の深い所から喜びと有難さと幸せを分からせていただける人間に成長できるのです。
火魔にやられないためには、火の神様と火の働きに畏敬の念を持って、恐れと感謝と緊張感を忘れず心に隙を作らないように生きることです。