千葉県のE・Tさんが高校二年生の娘さんの登校拒否を悩んでご相談に来られたのは、まだ残暑がぬけない9月上旬のことでした。
その日は正神崇敬会の休日でしたから、一般のご相談はお受けしないで、運営上の諸問題の処理に当てることにしていたのですが、Eさんが娘さんのCさんを心配する親心を思い、お受けすることにしました。
お会いしてみるとCさんは、心の優しい娘さんであることがよく分かりました。動物が好きで将来はトリマーになるのが夢だそうです。高校生活で一年生のときには、気が合う友人も多く楽しかったそうです。
しかし、二年生になってから今のクラスには意地の悪い人が多く、なじめなくて悩んでいるとのことでした。
クラスが楽しくないからCさんは学校へ行きたくありません。でも、きちんと卒業したい気持ちはあるのです。思春期の娘さんの不安定な心は、それなりに迷い、苦しんでおられました。
事情をよくお聞きした上で霊査してみると、Cさんに複数の邪霊がとりついて妨害していることが判りました。
また、意地悪をする数人のクラスメートを中心に、クラス全体にも分霊憑依と妨害があり、それぞれを悪い方向へ引っ張っていたことも判りました。
邪霊の祈願お祓いと浄霊を二日間続けて私は正神界の神々様に取次ぎ奉りました。
Cさんは二回の祈願お祓いと浄霊で学校へ行きはじめ、十日後に三回目の祈願お祓いと浄霊が終了した結果、クラスに友人も出来るようになり、嬉々として通学するようになられたのです。お母さんのEさんもたいへんお喜びになられ、安堵されました。
私のところでは適材適所にてもちろんアドバイス致しますが、ご相談者に霊査の結果を得心いただけましたら、初めに一般人が五感で知り得ない邪霊や因縁の祈願お祓いと浄霊を、強力に行います。
邪魔がとれ、浄化された上でお話すると、アドバイスが頭で分かるだけでなく心の奥まで響いてより深く理解できるようになるからです。
高校を無事卒業したCさんは、トリマーの学校の専門課程で学ぶ傍ら、はりきってアルバイトも励んでおられます。Cさんが大好きな仕事を通して社会人として自立される、今春がとても楽しみです。
神通霊能者 笹本宗道 著「神仰のパワー」より引用