解説 会長笹本宗道 正神新報第113号より引用
この世に生まれてきた命には、寿命が尽きるまでは『生きよう、必死に生き抜こう』とする自己保存本能が備わっています。
自然界の生命の一員である人間にもこの自己保存本能が備わっています。
生命の進化の過程で、二足歩行をして大脳皮質が肥大化して、知の力をつけた人間には、自然界の摂理に従って生きる生物とは決定的に違う問題が発生するようになりました。
人間の知の力から生み出される限りない欲望、煩悩から起こる弊害は、自然界の神々を穢し、地球上で生きている生命を苦しめ絶滅の渕へ追いつめ、人間そのものの存在すら危ぶまれる環境破壊、気候変動を引き起こしています。
他の動物たちとは違う人間のもう一つの際立つ欠陥は嘘が多いことです。
神様の生命進化の設計図に従って進化の過程をへて知の力をつけた人間は、それを良い方にも悪い方にも使う事ができます。
知の力を良心に照らして良い方に用いれば、国常立大御神の御心である誠、慈愛、調和、人類の幸せ、他の生物の幸せに貢献できます。
一方、人間の不完全な知の力と自己保存本能とが結びついて働く、人間の生体次元の欠陥である自己中心性が、知識と情報をたやすく手に入れられるようになって、人心を迷わせ、狂わせ、荒廃させ、油断していると悪の力に支配されかねない危ない時代になりました。
人間の飽くなき欲望(強欲)、心の隙、心の暗を突いて、人間を不幸にさせる悪の使命を持った悪神が人魔です。
人魔は七大魔神の中で七番目に強い魔神です。
人魔は誰の心の中(魂)にも潜んでいます。
何事もない時にはいい人なのに、自分にとって不都合なことが出てきた途端に激怒して人格が豹変して、自らを省みることなくただただ一方的に相手が悪いと主張する人が、テレビでも新聞でも毎日のように報道されています。
そういう人たちは間違いなく、この世の地位は高くとも、霊格が低く、際限ない欲望と自己正統化の嘘にまみれた人魔憑りの人です。
七大魔神の中で七番目の地位の魔神である人魔の大元の本殿は、地魔についで五次元の魔神界に有ります。
人魔は、生命の進化の過程で知の力を獲得し、神の代理者としての想像性、創造性を発揮するに至った人間の魂の試練、修行のために使わされた侮れない引き立て役の悪神なのです。
昨日お祓いの依頼をお受けした仙台のE・Kさんの事例を紹介させていただきます。
「先週の火曜日に駐車場で軽い車の接触事故を起こしました。
その後、木曜日に住んでいるマンションの下の階の薬物中毒の女性が大暴れして突然部屋に侵入してきました。
知り合いの知り合いの霊感が強い人がいて見てもらったら、「体の右側がまっ黒だ。お祓いをしたほうがいい」とのことでしたので、遠隔祓いをお願いします」との願い出でした。
Eさんには強い悪霊(悪神)の人魔が憑依して障りを出していることが判りました。
外からEさんに憑ってきた人魔と負のエネルギーの浄化と退散の御守護を神様からいただかないで、そのままでいたら、Eさんはもっと大きな災難、不幸、負の巡りにつかまる所でした。
Eさんの夫のYさんが、正神界の神様に速やかに願い出され、魔神に打ち勝つ正神の強力な祓い浄めの御力をいただかれてよかったです。