ご依頼 大島綾子様・卓也様(仮名 東京都)
神取次 審神者 会長笹本宗道
令和3年11月14日、霊障の相談で大島綾香さんと長男卓也君(小学4年生)が正神崇敬会に参られました。
「息子の卓也(小学4年生)は物心がついた頃から「霊体が見える」と話していました。
かかりつけの医師と鍼灸師に除霊のお祓いをしてもらっています。
お二人とも除霊はできますが、浄霊はできません。
霊に憑依されると息子の目が明らかにおかしくなり、お祓いしてもらうとすっかりよくなりますが、度々憑いてしまいます。
最近はインターネットの影響を受けるようです。
しょっちゅう怪我をし、メンタルも落ちます。
ちなみに私も霊の影響を受けやすいです。
私には全く何も見えません。
日常生活を保つために除霊セラピー等を受けています。
今秋から卓也にかかってくる霊の影響がとてもひどいです。
このところ特に霊障がひどいんです。
思春期に入ってきて、反発が強く、私も疲れ、本人も相当つらいと感じます」
「そうなんですね。
卓也君にはどんな霊が見えるの?」
「見えると言うより感じる。頑張って見ようとしたら、白いもやもやしたモノが見える」
「そう。どういう風に感じるの」
「なんか分かる」
「そうなんだね」
「一年前くらいから息子は祝詞を上げてくれる鍼灸師にかかり、直接と写真で祝詞を上げていただくのをくり返しています。
お盆の時はもちろん受けます。
最近はネットを見ると受けるので、ネット断ちをしています。
霊のアドバイスを引き受けるドクターにも相談しています。
「ネットに気をつけよう」と言われて、本人も頑張ってはいるんですが」
「お母さんも敏感な方ですか?」
「イライラしたり、仕事上亡くなった方と接触することもあるので、若い独身の頃にもご遺体から受けた経験があります。
この子を産んでみてそういう子(敏感)なので、信じざるを得ないというところです。
子供は卓也一人です。
私とこの子の父親とは、この子が小さい時に離婚しています。
卓也はしょっちゅう父親とは会っています。
卓也は霊を受けるとイライラしたり、眠れなくなったりします。
霊の影響を受けると、私が夜勤の時に不登校でしょっちゅう電話を掛けてきたり、壁に頭をぶつけたり、急に脚の力が抜けて転んだりします。
小学校に上がる頃まで自転車事故や階段から突き落とされたりで、しょっちゅう怪我だらけでした。
通っていた鍼灸師もドクターも徐霊は出来ますが、浄霊はできません。
ドクターからは「浄霊はできない」と言われています」
「卓也君に友達はいますか」
「友達は本当に信用できるのが5人います」
「それはいいですね」
「卓也は先週の木曜日に休みました。
お気に入りのジャージが洗濯して湿っていて行かなかったんです」
「湿っていてもいいのに、風邪をひくからジャージをはくのをかあちゃんに止められて、お互いにイライラしちゃって」
「霊がお互いに憑くと「自分には憑いていない」と言い張るんです。
「何でもかんでも霊のせいにしないで」と二人で嫌になっちゃうんです」
「僕は三重人格、かあちゃんは二重人格」
「三重人格じゃ、卓也君、高等なんだね」
「僕はすねる時、怒っている時、気が抜けて動けない時と、普通の時とある」
「卓也が映画館に『鬼滅の刃』を観に行って帰ったあと、マスクの中が濡れていて、血だらけになっていました。
何にもしていないのに、パックリ割れていて、緊急外来で大学病院で5針縫ってもらいました。
トイレでこめかみはぶつけましたが、口元はぶつけていないのに、口元がパックリ切れたんです。
2回目はピラミッド型の水晶のお守りを持って『鬼滅の刃』を観に行ったら、ピラミッドの上が割れていて、お腹が痒いのでT シャツをめくると、お腹にヒルがついていて血を吸われていました。
映画の中でヒルがいる多摩地区が題材でして、ヒルを受けたのか、摩訶不思議なことが起こったんです。
3回目は父ちゃんと行ったら、左人差し指の関節が腫れてジンジンしました。
4回目はおばあちゃんと行ったら何もなかったです。
おばあちゃんは1回も霊に憑かれたことがない、強い人です。
「(霊を)私にちょうだい)と言います。
おばあちゃんが強いので4回目は霊が来なかったのでしょうか。
最近気になったことは、塾の先生に暴言を吐かれたり、学校の音楽の先生にプリントを取ったと言いがかりをつけられたことです。
それとテスト中に友達が取った鉛筆を返しに行ったら、「何があっても立ったらダメ』と先生に咎められたことですが、そのことは話して誤解が取れました。
1つ面白いのは、行きつけの鍼灸師の所で、「父ちゃんに霊が憑いているから来てください」と言われ、行ったら何にも憑いてないのが何十回もあって、父ちゃんが「めちゃ恥ずかしかった」と言っていました」
「見てもらったのは何という所ですか」
「○○という鍼灸師に見てもらっています。
父ちゃんは子供の頃は霊が見えていて、今もいるのが分かると言っていました。
父ちゃんはだいぶ太ってエーテル体が大きいので憑依されないのでしょうか。
憑依憑依がしょっちゅうで、私は疲れてしまいまして。
九段下の神社で受けてしまったり、神社のお参りは嫌いじゃないんですけど、どこへ行っていいのか分かりません」
「母ちゃんのいとこの家がお寺です。北海道にあります。
父ちゃんのいとこが名古屋にいるとしか僕は分かりません。
さっき、前の人のお祓いで(先生が)唱えていたのと同じ言葉で祝詞を上げていたよ」
「へー、何って唱えていたの」
「うーん、ちょっと忘れちゃった」
「そう。分かりました」
大島さん母子のこれまでの経緯をお聞きして、私は正神界の神々に霊障のお祓い浄霊の取次に入りました。
正神界の神々にお伺いを立てる霊査で、現在の卓也君に憑依して障りを出している霊の正体が稲荷邪神(キツネ)と判明しました。
近年、先祖がお祀りして代々の子孫をお守りいただいてきた家敷神のお稲荷様が、子孫の代で粗末に祀り捨てされた結果、穢れて邪神化してしまったお稲荷様による霊障の事例が増えています。
人間の幸せのために献身的に懸命にお働き下さっているお稲荷様のこと、欲の願掛けを散々して、使い捨てにしてしまう人間の身勝手な業と罪は重いものです。
人間の幸せに貢献するお役目を上位の神様から与えらているお稲荷様(稲荷眷族霊)は、純粋でまごこころ溢れる神霊です。
競争社会で、自分が守護の役目を担当する人の運が良くなるようにと、懸命に導いて下さっています。
人間の願いが成就するようにお稲荷様が一心に健気に御導き御守護を下さられているのに、お稲荷様のおかげの感謝を忘れて、裏切りをする罪の代償は大きいのです。
穢れ落ちて邪神化した稲荷神霊は、正神界の眷属霊の地位から脱落して、裏切った人間たちと子孫に対する恨み、怒りの念を持ち、魔神界の支配下できつい障りを出す悪霊に転じてしまうのです。
お稲荷様はもともとは正神界のお使いの善霊です。
お稲荷様に罪はありません。
罪を犯しているのは、強欲でお稲荷様を使い回して疲弊させ、使い捨てにする人間の側にあるのです。
お稲荷様は神社、祠、神棚にだけいらっしゃる神様ではありません。
地球上の自然界で生々とお働き下さられている神様です。
植物を育み、この世に生きている生命を生かして下さられている、有難い普遍の神様なのです。
お稲荷様は普遍の神ですから、信仰を持つ人も持たざる人も生かし育んで下さいます。
お稲荷様は、善念で世のため人のために尽くす人のことをよく御守護お導き下さいます。
お稲荷様は崇め敬う人々、善念で世のため人のために尽くす人々が良くなるために魔神邪神の抵抗と妨害に負けじと懸命に対処し、この世の試練とライバルとのせめぎあいでもよりよい方向へとお導き下さる有難い普遍の神様です。
白狐の姿で知られ、私たち日本人の信仰の対象になっている稲荷眷族霊は、動物霊のキツネとは似て非なるものです。
稲荷眷族霊は五次元神、六次元神からの神様のお使いとして地球上の植物の生育の御守護を下さり、多くの動物の命を育み、また人間の幸せを導いて下さる有難い普遍の神霊です。
西洋のお稲荷様は親しみある羊の姿でお出ましになられ、インドのお稲荷様は牛の姿で人の幸せを導かれています。
イスラム圏でももちろん、太陽のエネルギーを生命エネルギーに変換して命を育んで下さる神霊として存在します。
近年人間の過度な欲念に利用されて落ちてしまい、邪神化した稲荷邪神の霊障が増加しています。
正神界の神様のお使いから転落したお稲荷様は、魔神界の支配下の邪神となって、かつて尽くしたのに裏切られた人間に恨みをいだいて、人間を困らせ不幸にする様々な障りを出すようになるのです。
卓也君の初回の取次では、お祓い浄霊が始まってすぐに卓也君の目がバチバチと動く浮霊現象と、合掌した手が動く霊動が現れました。
それは憑依している霊が穢れたお稲荷さんであることを示す、特有の動きでした。
卓也君の初回のお祓い浄霊で、憑依稲荷邪神(キツネ)の3分の1浄化の御守護を、正神界の神々より賜りました。
また、霊体質の改善へ向けて幽体霊体の奥の浄め、神気充電、周辺の浄めの御守護も賜りました。
「卓也君が『鬼滅の刃』を見て次々に起こった不思議な現象は、霊的なものに触れて魔神がいたずらをしかけてきたものでした。
霊(想念)の周波数が合うと妨害が強くなります。
卓也君が初回見あとで、マスクの中の口元が切れて血だらけになっていたのは、魔神にちょっかいをかけられたものです。
心の隙を作らないよう、油断しないよう、悪い霊の周波数に波長を合わせないように気をつける必要があります。
霊に敏感な霊体質(憑霊体質)の方は特に、神様の高い周波数に波長を合わせることが必要です。
ご自宅に神祀りをされて、魔神邪神悪霊の憑依を予防、ガードし、自霊浄化力の強化を計ることが望まれます。
天照大御神、月読大御神、建速素盞鳴大御神の御礼を祀って、朝夕心を込めて神詞をお唱えし、祈った言葉は真理ですから一言一句を大切にして自分自身に言いきかせて生活行に励まれるのです。
夕拝では、ご自身の一日の想念と行動を省みた上で、神様からいただいた今日一日の御守護に心を込めて感謝申し上げる行を、3ヶ月、半年、1年と地道に続けるのです。
心がしっかりして御霊磨きが進むと、悪霊に憑依されにくくなります。
憑かれても、神様に真剣に祈ると、強い霊は別としてたいがいの霊体は神様から祓っていただける、自霊浄化力が強化します。
大島さんの場合は神祀りして御霊磨きに励まれることをお勧め致します。
詳しくは次回参られたときに説明させていただきます」
「あ、思い出した。
前に行っていたところで言っていたのりとと、ここの神詞は同じだよ。
唱え方のイントネーションが違っていたけど」
「そう、卓也君。
正神崇敬会でお唱えしいる神詞は、宇宙の根元神におわす無大御神様に連なる根元の神詞で正神崇敬会のオリジナルだから、その人はパクリでやっている人だね。
神の道の修行をしていない、正式の許可を受けないでパクリでやっているレベルの人だから、追っ払いの除霊、除霊できりがない、お祓いの本筋である浄霊が出来ないという訳です」
「分かりました。次回またよろしくお願いします」
11月22日、卓也君はお母さんと、きりっと精悍な体格のいいお父さんと、3人で2回目ののお祓いに正神崇敬会へ参られました。
「前回から少し変化が見られていますが、卓也は「夜が恐い。母ちゃんも祓ってもらった方がいい」と言っています。
イライラして「塾には行きたくない。目が見えない」と申し出ることがあります。
右眼が見えづらいです。
小学校に入ってから右目をよくぶつけていたことがあります。
教科書、友達の肘、野球のボールが当たったりと。
「視力は出せない」と眼科で言われていますが、調子がいいと0.7とか0.5とか出たりです。
両眼で1.0です。
色盲でもひっかかったことがあります。
本人は「見える色が薄い」と言います。
色盲の検査でも、見えない色が検査ごとに変わるんです。
ゲームはできますが、塾へ行けなくなるんです」
「僕は絵を見ると、黒い線が斜めに入って見えづらい。
字だと見えない。小さい字も同じように見えないんだ」
「見える時もあるの?」
「ああ、はい。
だからグラフとかは線が引いてある所以外は見える。
目の怪我は半年に1回ぐらいはある」
「それは普通じゃないね。
相当邪魔が働いていますね」
「卓也の目が見えないのは悪霊の影響があるのでしょうか。
本人がくじける逃げ道になっています。
稲荷邪神のお祓いと平衡して、右目のお祓いと、悪魔祓い(魔神のお祓い)もお願いします」
「承知致しました」
お祓いの後で神様の祀りと神詞のお唱えの仕方もお教え致します」
第2回目のお祓い浄霊では、卓也君に憑依している稲荷邪神の3分の2浄化の御守護を正神界の神々より賜りました。
霊体質改善へ向けての幽体霊体の浄め(奥の浄め)、邪気、魔気、穢れ、マイナスエネルギーの祓いの御守護もいただかれました。
卓也君、お母さん、同行のお父さんも神妙な面持ちで真剣に神様のお祓いをお受けになられました。
「卓也くんの目が弱い所を、魔神と稲荷邪神の妨害を受けいます。
コンディションが落ちたり、心境が落ちると影響が強くなって、悪循環になりやすいです。
今日からお祀りした神様に心を込めてお祈りして、御霊磨きに励まれてください」
「分かりました。本日もありがとうございました」
12月12日、卓也君の3回目のお祓いでは、母綾香さんの話を聞いて「私も神様のお祓いを受けたい」と希望される滝嶋美紀さん(仮名)も同行されました。
「こちらに1回2回と来てから、神棚を設置して、とても精神が安定しています。
全然違います」
「それはよかったですね。
コチンてなることが全然ないです。
卓也の様子は疲れやすそうではありますが、明らかに改善しました。
学校でのトラブルもよく考えて先生にきちんと自分で相談できるようになりました。
以前は相談しても聞いてもらえない感じでした。
この状態が続き、より勉強を頑張れるようにお願いします。
卓也はよく寝ています。
成長期からなのでしょうか。
私が夜勤の時には心の平衡を失っている人や霊障者も対応しなければなりません。
この子のイライラが目立ってきました」
「母ちゃんにイライラされても僕は気にならなくなった」
「そうですか、それはいいことですね」
「私はこれまで仕事上で受けてしまい、体調を壊すことがよくありました。
精神的に不安定な方々と接すると、度々霊障を受けて息子に対してイライラしてしまうことがありました。
家に神棚を設置して、朝晩と神詞をあげるようになってから、イライラが減りました。
私の今までの体調不良や精神的なものを考えると、お祓いが必要と感じますので、よろしくお願いします。
4日前から背中が痛いです。
鍼灸院へ行きました。
体のリンパの流れが滞っているのがよく分かります。
目もボヤけてピンとが合わないです。
腰痛はずっとあります」
「お風呂で湯舟に入ってますか。
体操ストレッチは?」
「湯舟には入ってます。
ストレッチもよくしいます」
「それはいい事ですね」
「昨日は勤務先の会社の昇進試験がありました。
結果は来週出ます。
私は上司に恵まれないんです。
上司は悪い人ではないんですが、いい事を認められず、失敗を大きく見られます」
大島さんからのお話に次いで滝島美紀さんのお申し出をお伺いしました。
「先輩の大島さんから霊障の体験談をお聞きしていて、自分にも思い当たる所があります。
私が今の会社で仕事をするようになってから、対人関係で人の念や霊的なネガティブなものを強く受けて、邪魔されているのを感じます。
パニック障害を発症して、狭い所やジェットコースターが駄目になりました。
平癒のための祈願、お祓いをお願いします。
技能検定はいい所までいって駄目で、2回目が書類審査待ちです。
集中できないんです。
心が弱いので、自己統御力と向上心の育成を祈願していただきたいと考えています。
私は今でも、十分周りに恵まれていますが、更に周りに感謝していけたらと思います。
そのために、祈願をお願いします」との由。
この日の取次で正神界の神々より浄化の御守護を賜り、卓也君に憑依していた稲荷眷族霊の浄化は完了しました。
すっかり浄まったお稲荷様は稲荷神界へ上がられました。
神界に上がられたお稲荷様は、佐田彦大御神様が主管なさられる稲荷神界で、上司に当たる上の位の神様の指揮の元で、ふたたびこの世の人々の幸せを導くお役目で、何処の神社か祠か、あるいは自然界で働くことになられます。
卓也君は健やかな成長と、御霊磨きの御守護も神様から賜りました。
「3回目のお祓いが終わったら、僕はここへ来なくてもいいのかな」
「卓也、そうじゃないの。
もっとよくなるように、これからも時々一緒に来るんだよ」
「ふーん、そうなんだ。
かあちゃんは家の神棚の前で最初のうちはゆっくりのりとを唱えていたけど、だんだん早く唱えて終わる日が出てきて、僕の目から見て気になっているんだ」
「時間の都合でそうなる時があります。
朝拝に時間をかけられない日には、その分も夕拝で心を込めて唱えるように心掛けています」
「そうですか。そのお心掛けは大切ですね。
一方、神慣れして初心を忘れてはなりません。
それが大変重要なポイントです」
「ああ、そうですね。
神慣れしないように気をつけなければならないんですね」
「そのとおりです」
綾香さんはこの日、霊障のお祓い、奥の浄め、周辺の浄め、神気充電、昇進試験合格を含む命運の御守護を正神界の神々より賜りました。
滝島美紀さんは、心身のお祓い、霊障と受け穢れの祓い、奥の浄め、周辺の浄め、昇進試験合格を含む命運の御守護を正神界の神々よりいただかれたのでした。
お祓いを終えてから、『竜神界禊祓いの祈り』、『稲荷神界御守護強化の祈り』、『感謝の祈り』の唱え方と意義をお教えして、4人で真剣に連唱いたしました。
お祓いと、御霊磨きの修行を終えた卓也君、綾香さん、美紀さんの表情は明るくいきいきとされていました。
本話で紹介させていただいた3名の方と、本話お読みになられた皆様が、正神界の神々、稲荷神界の神々の信仰を深められて御霊磨きに励まれ、よりよき幸せが開かれるための一助になれたならば、幸いです。
追記 邪神化した稲荷神霊は詐欺師、ペテン師を初め狡い心を働かす人間に憑依して悪知恵の指南役として力を発揮します。
油断すると足をすくわれます。くれぐれもご用心下さい。