明日は私が勤める中学の運動会です。大きな低気圧の中心に当たり、大雨の予報です。
神様にお願いしてお天気にしていただけないでしょうか。
このお願いは、前話の○○神社の職員中川さんの時と同様に、大越さんからの天を相手の大変なお願いをお聞きして、暫しの間この件を神様にお願い申し上げてよいかどうかを私はためらいました。一個人の人間の勝手な都合で天を動かすようなお願いを神様にするのは、もちろん間違いですから。
でも、教職員と生徒さんたちと親御さんを交えて数百人で行う公の行事で、大越さんの心情を建速素盞鳴大御神にお願い奉ることはあながち間違ってはいないであろうと思いました。
但し、より大きな視野から見れば、小集団の個人的な都合のお願いといえなくもないのだがとも考えました。
私の役目とは、正神界の神々様の元にお見えになる方々の願い事を出来る限り神様にお聞き届けいただいて、結果を出すことです。
結果で示して、観念ではなく実体験をもって一人一人の方に、神様を信じ、清らかな心で、信念をもってよりよく生活していただくこと、この世に人として生まれてきた意味に一人一人の方に目覚めていただくことにこそ、実は本質の使命として神様から与えられているのです。
この天を相手に難しいお願い事をされた大越さんは、「できるものなら、お天気にしていただけないでしょうか」と謙虚に、大越さんの本務に忠実にまごころから願い出られました。
ですから難しいお願い事ですが、正神界の神々様に取次ぎ奉ることにさせていただきました。
竜神界皇臣神様を介して素盞鳴大御神に、前話の中川さん同様に渾身の力を込めて祈願お祓い奉りました。
何と翌日のお天気は、人間考えからするとたいへん不思議なことに、快晴になってしまったのです。
素盞鳴大御神の御許しと御力を賜り、願い主の大越さんと中学の皆さんが気持ちよく運動会ができてよかったです。
素盞鳴大御神は神の実在を知ろしめすべく、ご守護の証を再び下さられたのでございました。