◎村石千鶴子さん(仮名)◎看護助手
▶脳梗塞で重篤な状態にあった知人を救っていただく
五年ほど前まで仕事の関係で北海道に住んでおりました。それまでも私は、いつも体調がすぐれず、原因不明の頭痛や激しい動悸などに悩まされ、顔に黄疸が出るといった具合で、寝込んでしまうこともしょっちゅうでした。
とくにひどかったのが十年ほど前。毎晩、深夜の時間帯になると全身が汗でぐっしょりとなって寝苦しさに目が覚め、心臓がドキドキと激しく鼓動を打つような状態で、それが何ヶ月にもわたってつづきました。大学病院をはじめ、数ヵ所の病院を転々としたのですが、いずれも原因不明ということで手の施しようがなく、肉体的にも、精神的にも追いつめられていました。
藁をもつかむような気持ちである霊能者のもとを訪ねたところ、驚いたことに、私を苦しめていた原因は、知らず知らずのうちに憑いていた生霊だったことがわかりました。その方のお力で、しばらくは症状が治まっていたものの、根本からの解決には至らず、ふたたび心身ともに苦しむ日々が舞い戻ってきたのでした。
そのようななか、信頼している知人が脳梗塞で倒れて危険な状態に陥りました。
知人はそれ以前にも脳梗塞で危ない状況に陥り、集中治療室に運びこまれていました。そのときはなんとか回復したものの、ふたたび重篤な状態に陥ってしまったのです。
一命だけでもとりとめてくれたら―そのとき脳裏にふと浮かんだのが笹本会長でした。かつて大阪にいたころ、やはり体調面その他で悩みを抱えていた私に、ある友人が、埼玉の実家に帰った折にでもここを訪ねてみるといいといって、正神崇敬会が紹介されている一冊の本を手渡してくれていたのです。私はさっそく正神崇敬会に電話を入れ、詳しい状況を手紙にしたためて送らせていただきました。
笹本会長に遠隔でお祓い浄霊をしていただいたところ、驚いたことに、知人は一週間とたたないうちに回復し、自分で車椅子を動かして移動できるまでになったのです。神様のお力のありがたさに心から感じ入りました。
▶心身ともにいい方向に変わりはじめる
そのころ、私自身、北海道に留まるべきか、実家に戻るべきかで迷っていました。そんな私が本格的に笹本会長にご相談させていただいたのは、母の三回忌が実家のある埼玉で営まれ、帰郷した折でした。
正神界の神々様にお取次ぎいただいたところ、実家に帰るようにとのお示しをいただきました。同時にこのときはじめて、自身が霊体質であることを知りました。先の生霊の件もそうですが、原因不明の頭痛や黄疸など、いずれも霊体質のため、いくつもの霊を受けてしまっていたことが原因だったのです。
ご神示に従い、北海道での生活に終止符を打って、私が実家へ戻ったのは平成14年(2002)11月のことでした。
以来、週末には正神崇敬会に参拝し、個人や合同でお祓い浄霊を受けるようになると、心身ともにいい方向に変わりはじめました。お祓いによって浄められていくと同時に、神様からのお示しや、会長からいただくご指導を実践することで、心の持ち方が変わっていったことが大いに影響しているものと思います。体調の悪化に苦しんでいたころはひたすら我が強く、自分のことしか考えていないような生き方をしていたことに、あらためて気づかさせてもいただきました。そんな心の隙に、いくつもの霊がかかっていたのだと思います。心と体は一つだということを、身をもって体験させていただきました。
ここ二年ほどはほとんど毎週末、合同修祓、もしくは個人でお祓い浄霊をしていただいてまいりました。
その間、これといって具体的なお願い事をしたわけではありませんが、気がついたら神様から大変ありがたいご守護をいただいていた、といった例がいくつもあります。
一つはヒジの関節炎で、以前は重いものを持ったときなど、ズキンと痛みを感じたものです。ところが、いつの間にか変形していた関節が治り、今はまったく痛みがありません。
また、生来私は気管が弱く、とくに朝晩の冷え込みが厳しい冬ともなると咳き込んでしまうため、夜、床に就くときはマスクが手放せない生活を送っておりました。ところが、これもいつの間にかマスクなしでぐっすりと眠れるように変わっていたのです。かれこれ二十年はマスクをつけて眠っておりましたので、この変化には本当に驚きました。
▶兄が急性心筋梗塞から回復、職場復帰を果たす
私には兄がおりますが、その兄が外出先で倒れ、救急車で順天堂病院(東京都文京区)に運ばれたのは平成18年(2006)の9月末のことでした。原因は急性心筋梗塞で、主治医の先生からは、あと数分、病院に到着するのが遅かったら命がなかったかもしれないと言われました。
その日は土曜日で、兄は友だちと外出していました。食事中に気分が悪くなり、外の空気を吸ってくるといって店を出たきり戻らない兄を心配して友だちが外に出たところ、兄は額に汗を浮かべ、真っ青な顔でしゃがみこんでいたといいます。
私が病院に駆けつけたときには、兄は集中治療室に入っていて面会できない状態でした。対応してくださった看護師さんによれば、ロレツが回っていないとのこと。脳に障害が起きているのかもしれないと思うと、心配でなりませんでした。
翌日、さっそく笹本会長のもとに足を運び、神様にお取次ぎいただいたところ、五日間つづけてお祓いをすればよくなるというお示しをいただき、その場でお願いしました。
すると兄は、一回目のお祓いで危機的な状況から抜けだし、回数(日)を重ねるごとに目覚ましい回復を遂げていきました。それは主治医も驚くほどの回復ぶりで、わずか数回のお祓いで、日常生活を支障なく送れるだけの機能を取り戻したのです。
兄は退院すると、嘱託として勤めていた会社に療養休暇の届けを出し、しばらく自宅で過ごすことになりました。兄が六十歳で定年を迎えるまで在籍していた会社で、嘱託となってからは、一年単位で更新していくことになっておりました。兄としては、これを機に退職する考えでいたようです。
兄を伴ってお礼参りにうかがったのは平成19年(2007)の3月上旬のことでした。会長からなにかとありがたいお話をうかがい、お祓いを受けた帰り道、「心の奥深いところになにかがドーンと入ったのを感じた」と、兄は感慨深そうに申しておりました。
兄の勤務先から電話が入ったのは、その翌日か、翌々日あたりだったと思います。驚いたことに、それは職場復帰してほしいという連絡でした。すでに療養休暇をとって半年近くが過ぎていましたし、新しい人を採用する動きがあって不思議ではありません。ところが先方は「電話番だけでもいいから来てほしい」と、むしろ更新を望んでおられたのです。これはなんとも不思議なことで、正神界の神々様のお力が働いたとしか思えません。
その後、二十日過ぎにもう一度、兄を伴って会長のもとにうかがいました。すると神様から、4月のはじめか、5月の連休明けから仕事をはじめるようにとのお示しをいただいたのです。
その日はちょうどお彼岸でもあり、会長に、すでに他界している両親の供養をお願いしました。お祓い浄霊によって、両親は霊界の下から四番目、もう食事をとらなくてもいい世界に上がらせていただくことができたのです。
あの世にいる先祖をよりよい世界に上げる、そんな先祖供養の仕方もあるのだと、僧侶の資格を持っている兄はいたく心を動かされた様子で、帰り道、ぽつりと「すごいねえ」と申しておりました。
神通霊能者 笹本宗道著 「宇宙神道―神々の救済」 より引用