茨城県のH様の実例
「もしもし、お早うございます」
「お早うございます」
「初めての電話でお聞きしますが、そちら様でキツネの除霊はしていただけますか」
「ええ、お祓い、浄霊と、必要に応じて除霊も致しますが」
「そうですか。実は千葉県の成田市のお寺を始め、方々のお寺で鑑ていただいて、キツネが憑いていると言われているんですが、除霊していただいても取れなくて困っています」
「それはどなたの事ですか」
「30才になる息子の事です。声が聞こえ続けていて、霊能者(霊媒)に『女のキツネが憑いている』とお祓いもしてもらいましたが取れません。
わが家まで出張で来て鑑て下さる方がいるのですが、外国人の方ですので、日本のキツネの除霊をお願いするのはどうかなと思いまして。
それで、正神崇敬会さんへ電話をお掛けしたんです」
「そうでしたか」
「私たちは3年前に大阪から現在の茨城に引越してきました。家の氏神さんは稲荷神社です。私達は稲荷神社のすぐ隣に住んでいます。もしかして息子だけではなくて、家にもキツネの霊がいるかも知れないんです」
「そういう事でしたら、息子さんを連れて、家の図面と写真を持参してお越しください」
「そちら様ではどういう霊が憑いているのか分かりますか」
「神様にお伺いを立てる正式な霊査をすれば、どういう霊がいるのか判りますよ」
「そうですか。私は息子に憑いているキツネを除霊で取っていただきたいんです」
「除霊ですと、霊が外れてもまた戻ってきますから、根本的な処置にはなりません。
神様に霊を浄めていただいて、浄化された霊が元々いるべき世界へと神様にお引き上げ賜る浄霊が、正しい霊の処置法なんですよ」
「そうですか」
「キツネというのも俗称です。正式な呼称は稲荷眷族霊が何らかの理由で穢れて落ちて邪神化した存在である処の稲荷眷族邪神という事になります」
「そうですか。分かりました。息子に憑いている霊を取ってください。本日の3時にお伺いしますので宜しくお願いします」
「はい、承知いたしました」
平成26年4月13日の予約時間に母Y子さんと参られたHさんは、霊障で苦しんでおられる方々に特有の空ろな表情で、全身の影が薄い姿で神前に入られました。
Hさんがご自身で書いた申込書には、「最近、声が聞こえる。寝ている時に手を引っぱられたりする。
腹が立って暴れたりする。声が聞こえて寝れない。精神不安。声が聞こえるのを止めてほしい。
除霊をして頂きたいです」と記してありました。
「Hさん、いつから声が聞こえていますか」
「声が聞こえるのを意識し始めたのは今年に入ってからで、ハッキリ有ったのはつい最近です」
「息子は前に、『家の中に男の人がいる』と言い出し、いろんな人に除霊していただきました。
ある霊能者からはお祓いだけしていただいて、『これは一時的なものだから。キツネがついている。ご先祖様にはご不満はないようだ』と言われました」(Y子様談)
「Hさん、霊はどんなことを言っていますか」
「たとえばお風呂に入ると、『もう一回濯ぎなおさないと、この後に良くない事が起こる。もっと手を洗いなさい』と男の声が聞こえてきます」
「カメラで撮ると、ときたま丸い白い霊体が写ります。本人は気持ちが悪いと消しています。
今まで二人の霊能者に家まで除霊に来てもらいました。そうしたところ、息子は家に霊が出ると言わなくなりましたが、声は取れませんでした。
それ以前は、方々のお寺さんや霊媒(占師)に鑑てもらいました」
「Hさん、声はいつ聞こえますか」
「声は常に聞こえています。寝ていてもです。複数の声が聞こえてきます。
頭の中にひどい声が日増しにエスカレートして犬の散歩に行く時によく見る男性がいるんですが、「その人の喉先に咬みつけ!」という声がひっきりなしにしています。
自分自身の起伏が激しく、包丁を持ち出して2回、警察沙汰になりました」
「その時はお酒は飲んでいましたか」
「はい、飲んでいました」
「ご事情は分かりましたのでこれから神様にHさんのお願いを申し上げます。
どういう霊がHさんに障りをだしているのか、どうしたら良いのかが、霊査で判りますからね。
Hさんもお母さんも合掌して心を神様に向けていてください。
では、正神界の神々様に取次奉ります」
………………………………………………。
「はい、Hさん、御神示がいただけました。
Hさんは気持ちの優しい方です。
Hさんの憑依霊は、人間の無理な欲望に利用されて穢れて落ちて苦しんでいる稲荷眷族邪神五体(男の眷族霊四体と女の眷族霊一体)が、頼ってきたものです。
憑依されたのは去年の暮れです。Hさんが出会った知人から受けたそうです。
お稲荷さんは神齢、八百才から九百才代のお方です。
本日のお祓い浄霊で、お稲荷様方は重度の穢れの状態から二段階の浄化をいただかれ、その分お楽になられました。
浄化完了までに何回かお祓いが必要ですから、出来るだけ続けてお祓い浄霊を受けてください。
霊の正体と、どうしたらよいかが判ったのですから大丈夫、良くなります!」
「ありがとうございます。分かりました。
明日も来ますのでよろしくお願いします」
「Hさんに頼って憑いているお眷族様方、本日の浄化でお楽になられ、お分かりですね。あといっときの辛抱でございますぞ。
Hさんに迷惑をかけないでどうか明日まで静まっていて下さい」と静めの神法をかけて、稲荷眷族霊の鎮静を計り、Hさん母子のこの日の取次を終えました。
翌、4月14日、いきいきと血色のいい透き通った肌、こぼれる笑顔で、元気よくHさんが神前に座られました。
「息子がきのうお祓いを受けてから非常に調子が良く、声が聞こえず、朝もニコニコ元気でした」(Y子様談)
「Hさん、いかがですか」
「もうほとんど良いです。霊の姿は見ないです。良く眠れました。ありがとうございます」
翌15日、16日も続けて正神にご浄化いただくと、Hさんを苦しめていた霊障は、何事も無かったかのようにきれいに消失してしまいました。
五体の稲荷眷族霊は晴れやかに神界還御が叶いました。
鮮やかな神理をいただけたのは、Hさん親子の真剣な心を神様にお汲みいただけた賜物でございました」