佐田彦大御神は天照大御神の太陽エネルギーを変換して地球上の稲に象徴される植物の命を育み、動物の命を育み、人類社会の農業・芸能・工業・商業、運命を、奥方の天之宇売大神(天之宇受売命・天鈿女命)、配下の稲荷神界の神々とともに守護導き下さいます。
佐田彦大御神、天之宇受売大神は宇宙神です。配下でお働きのお稲様は自然神です。
神社神道で神格の高い稲荷神とされている宇迦之御魂大神(宇迦之御魂神・倉稲魂命)は、収穫した稲を入れる倉庫のうがくらに働く神霊に対して宇迦之御魂大神とお呼び申し上げた訳で、その神格は佐田彦大御神には及びません。
佐田彦大御神は、宇宙神界(高天原)から天照大御神の使神であるニニギノミコト(天津日高日子番能邇邇芸命・瓊瓊杵尊)を地球上に案内され、ニニギノミコトが神武天皇の祖神となられています。
佐田彦大御神をはじめ稲荷神界の神々は宇宙の普遍神です。外国系の稲荷神である豊川稲荷(ダキニテン・荼枳尼天)も含め、神道と仏教の信仰者にとどまらず、お稲荷様はこの地球上の全人類の命を育んで下さっています。
高い宇宙神界から人間の身近なところまでお守り下さるたいへんに有難い神様なのです」
もう1つの誤解の元は、江戸時代の元気な正神界所属(穢れて落ちて邪神化していない)の稲荷眷族霊が、当時の人間に分かりやすく茶目っ気を出して白狐の姿で働かれたため、動物霊のキツネと混同しやすくなった側面があるのです。
稲荷神界の使神である臣神や眷族霊が人間によって穢されてしまったものを、俗にキツネと呼んで、動物霊と混同している人々が少なからずいますが、稲荷神は動物霊ではありません。野狐が出世して稲荷になるものではなく、稲荷が下生して野狐に生まれるものでもありません。両者は真に天地の開きを持つ異質のものです」